ヨミレポ5月号

長寿社会日本 QOL向上の鍵は「肉」

レポート掲載内容

食品全体の支出の現状①支出金額5年前比較 ②総支出中の構成比
・「肉類」 牛肉・豚肉・鶏肉・ハム・ソーセージ①支出金額5年前比較 ②食品支出中の構成比(肉類全体)
・(1)牛肉の現状 ①支出金額5年前比較
・(1)牛肉の現状 ②食品支出中の構成比 ③各項目世代別順位比較
・(2)豚肉の現状 ①支出金額5年前比較
・(2)豚肉の現状 ②食品支出中の構成比 ③各項目世代別順位比較
・(3)鶏肉の現状 ①支出金額5年前比較
・(3)鶏肉の現状 ②食品支出中構成比 ③世代別順位比較
生鮮肉の構成比推移
・(4)ハムの現状 ①支出金額5年前比較
・(4)ハムの現状 ②食品支出中の構成比③各項目世代別順位比較
・(5)ソーセージの現状 ①支出金額5年前比較
・(5)ソーセージの現状 ②食品支出中の構成比 ③各項目世代別順位比較
・肉類における成長市場:豚肉、鶏肉 後退市場:ハム
肉類・魚介類・野菜海藻類を「おかず」として見た世帯別の推移
支出金額:肉と魚は反比例 野菜・海藻類は独自の動き
長寿の秘訣として、近年肉が脚光を浴びている
・摂取量で見ると、60歳以上の肉類摂取量が5年間で大きく上昇

事実・肉類全体でみると、多くの世代で支出金額が伸びており、アップトレンド
・牛肉はこれまでシニア世代の消費が多かったが、若者の消費が増えている
・豚肉、鶏肉は共に好調 いずれの世代からも支持されている
・好調な生鮮肉と比較し、加工肉、特にハムはかなり不調
・全国平均よりも長寿である沖縄は、メニューに肉や豆が多く、長寿を支える食事として注目されている
仮説・魚介類の値上がりの影響もあり、値上がり幅の低い肉類にシフトしているのではないか
・豚肉、鶏肉は価格も安く、手が届きやすいため伸びているのではないか
→店側でも豚肉は利益幅も高く需要もあるので、売り込みやすいのでは
・コロナ禍の影響から自炊の機会が増えたことによって、生鮮肉より加工肉の支出が減っているのではないか
・食卓のメインとなる加工肉のメニューがないことも加工肉への支出減につながっているのではないか
・コロナ禍をあけて、ホームパーティー需要増等で若者の牛肉の消費が増加しているのではないか
・売り場でも肉類を健康に結び付けた訴求をすれば、
シニア世代の更なる肉消費に繋げることができるのではないか
提案方法おうちパーティには牛肉
注目商材牛肉
宣伝販促映える簡単牛肉レシピの提案
一言コメント

5月は肉類をヨミトル!肉類全体で見てみると多くの世代で支出金額が伸びており、アップトレンド。特に牛肉はこれまでシニア世代の消費が多かったのですが、若者の消費が増えています。一方、好調な生鮮肉と比較し、加工肉、特にハムはかなり不調となっています。今後は牛肉の販促方法などが市場拡大のキーになりそうです。

小暮 豊

大手スーパーやCVSで商品部の責任者など歴任。

現在、NPO理事、メーカー顧問等

食品全体の支出の現状 ①支出金額5年前比較 ②総支出中の構成比

世代別食品への支出金額は、70歳以上を除く全ての世代で増加傾向

生鮮肉の構成比推移

生鮮肉の構成比に大きな変化なし

肉類・魚介類・野菜海藻類を「おかず」として見た世帯別の推移

野菜、海藻類に関してもほとんど変化は見られない

支出金額:肉と魚は反比例 野菜・海藻類は独自の動き

長寿の秘訣として、近年肉が脚光を浴びている

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